英語教育よもやま話

英語教育関連の情報提供を通じ、相互交流できればと思います。

日・韓・中国の学生比較より

 日本青少年研究所調査による「日中韓3都市の小学生の『生活習慣
に関する調査』」という資料をみた。
 東京、北京、ソウルの小4−6年生、それぞれ1,500名〜2,000名を
対象に調査されたものだ。

生活習慣の中でみると、
 ・就寝時間 
    日:10時台(45%)
    中:9時台(65%)
    韓:11時台(43%)
 ・起床時間 
    日:7時台(66%)
    中:6時台(80%)
    韓:7時台(77%)
  
  がそれぞれ最も多くなっている。受験勉強過熱が言われるソウル
が最も遅くなっている。「早寝早起き」は、どうも北京の方に軍配が
あがる。

 それ以外にも、例えば食事前の手洗いは、日本が最も低く、北京が
高い。

 大きな差がでた項目は、「どのような人になりたいか」の質問の
中で、
 ・「クラスのリーダーになりたい」日12%、中46.0% 韓33.3%
 ・「先生に好かれる子になりたい」日10.4% 中60% 韓47.8%
 ・「将来のためにも、今、頑張りたい」日48% 中74.8% 韓72.1%
 ・「勉強の出来る子になりたい」日43.1% 中78.2% 韓78.1%
などとなっている。

 とくに「リーダーになりたくない」が日本では35.5%
(中:11.1%、韓:14.1%)と高くなっている。

また、褒め方の差も興味ぶかい。
 「子どもがよい成績をとった時の親の態度」
では、「言葉でほめてくれる」 日本72%、一方中国は「もっと頑
張るように励ます」75%となっている。韓国では「言葉で褒める」
(35%)、「ほしいものを買ってくれる」(31%)が多い。気にな
るのは、日本では「特にほめたり、何かしたりしない」が15%で三
カ国中一番多い回答になっている。

 勉強過熱気味の韓国、しつけや社会規範意識の高い中国、意欲の低
い日本という印象が残る結果となっている。

 成熟社会となっている日本の現状と、今高度成長期の只中にある中
国や韓国とは事情がかなり違うが、将来を担う子供たちの意欲や習慣
の差は、今後ますます広がるのではないかと心配になる。

 鍵をにぎるのは、やはり先生の力なのではないか。そのためには、
先生方が、生徒と一生懸命に関わることのできる体制作り、制度的
なサポートが構築されることを、再生会議に期待したいところだが・・・。

Basil Tonksが全外協セミナーで講演します!

2007年5月20日(日)全外協フェスタにて
エドベック社の開発責任者であるBasil Tonksが講演を行います。

以前からセミナー内容には定評のある彼ですので、必ずヒントに
なること満載となると思います。お近くの方や、時間を作れそうな
方々に、ぜひ足を運んでいただきたいと思います。どうぞよろしく
お願いします。

ゲストの桂かい枝さんの英語落語の独演会も行われます。
 英語落語と言えば、やはり桂枝雀師匠が思い出されます。興味の
ある方は、やはりまずは枝雀師匠のCDをお聞きになることをお薦め
いたします。
 ご記憶の方おいらっしゃるかも知れませんが、数年前に私たちの
主催で研修会を実施したときに、枝雀師匠にあこがれて入門したダ
イアン・オレット(ダイアン吉日)さんをお招きして、2席話して
いただいたことがありました。そのときの創作落語はなかなか感動
しました。


 かい枝さんは、英語落語を日本だけでなく海外でも積極的に行っ
ています。5月には、CDも発売予定だそうです。もちろん、英語だ
けでなく日本語での落語もしっかりやっておりますよ。
 そういえば、小社教材のリスニングワールドやワンダーイングリッ
シュの声の出演でおなじみのマイケル・ナイシュタットさんも、コメ
ディを上演していて、かい枝さんと競演したりしています。

 落語と聞くと、つい熱が入ってしまいました。Basilのセミナーの
宣伝のつもりが、英語落語がメインになってしまいました。失礼いた
しました。どちらも、指導のヒント満載だと思います。

先生方、英語落伍しないように英語落語なんぞを、
ときには楽しみましょう。

お後がよろしいようで。

公立中・高生の英語力調査結果から

 公立中学3年生の英検3級程度の英語力があるのは約1/3、高校3年
で準2級程度は30%という結果が文科省のアンケート調査(2006年
12月調査)でわかった。

 中3での英検3級取得者が約20万人、それ以外に学校側が同等の
力を有すると判断した人数が16万人おり、全体の33.7%だったそう。
(中3全体108万人)高3での英検準2級以上取得者が8万人、同じく
14万人が同等の学力と判断、27.8%となっている(全体約78万人)。

 「『英語が使える日本人』の育成のための行動計画」(文科相
2003年)の指針である中3での英語力、高3での英語力とは、現
状はかなり隔たりがあると言わざるを得ない。

  教員については、中学で英検準1級取得者4人に1人。高校で2人
に1人。

 富士経済グループの産業調査によれば、2005年の通塾率は、公立
中学生74%、公立高校生35%となっている。平成5年の文科省の調
査では約55%、2005年のベネッセの調査でも約50%という数字に
なっている。
とすると、英検対策などを含む塾の効果が高いだろう。それにして
も、3級相当が33.7%という数字は低い数字と言わざるを得ないだ
ろう。

国の教育への関与、権限拡大に慎重論!

中教審による教育関連3法案への意見調整は、「国の教育長人事への関与」と「私立学校への教育委員会の指導関与」については、はずされる見通しとのニュースが流れた。教育再生会議では、盛んに国の関与強化への意見がでているようだが、異論、反対も多く、さすがに強行できなくなった格好だ。

 公明党や自民党内からも「教育長の任命への文科相の関与」に反対がでている。教育委員会への国の関与、権限強化につながり、地方分権に逆行するものとして、全国の知事会、市長会などからの反対の声が大きい。

 
 当然の意見調整だと思うが、伊吹文科相も安倍首相も、中央集権化を目指していると思われ、行方は余談を許さない。ぜひとも慎重な議論をしてもらいたい。