英語教育よもやま話

英語教育関連の情報提供を通じ、相互交流できればと思います。

自治体の独自色が増えている!

横浜市教育委員会は、文科省から出された学習指導要領改訂とは別に、小学校教育
で独自に年間20時間の授業時間増を盛り込んだ指導要領をまとめた。
1年生〜4年生は英語に、5〜6年は英語以外の科目に充当されるとのこと。2011年
より導入される予定だ。

広島市は、「ひろしま型義務教育創造特区」の認定を受け、小5〜中3までを
「言語・数理運用科」と小5,6年で英語科を来年からスタートさせる。

教育特区としての自治体の独自の取り組みは、群馬県太田市の「外国語教育特区」に
はじまり、全国にそれぞれ独自の特色を活かしつつ広がった。

まさに自治体教育の自主性が広がっていると言えそうだ。

東京都杉並区和田中学での塾の講座開設の例のように、学校がより開かれた存在と
なり、地域、民間企業なども連携して教育を行うというムードが醸成されつつある。
今年は、私たちのところでも今まで以上に、自治体関連での英語教育に関する問い
合わせや、協力要請などが増えている。

今後、ますますこうした動きが活発化するだろう。一方で、教育においても地域格差
の問題がより顕著になることも心配されるが、スピードをもって改革が実施されるこ
とのメリットを期待したい。

私たちも、可能な限り貢献できるよう努力していきます。


高1の英語力 42%が中学中級レベル以下にビックリ!

「高1の英語力42%が中学中級レベル未満」という記事があった。
(河北新報ニュース;宮城県教育委員会の調査結果より)

記事によると、「みやぎ学力調査結果」から高1での英語力を見ると、
英検準2級レベル(6.7%)、2級レベル(1.2%)で、前年調査比で、
わずかだが増加している。
一方で
英検3級レベル(27.5%)
4級レベル(22.1%)
4級レベル未満が(42.5%)
だそう。
 前年調査比では、4級レベル未満の生徒の割合が増えており、
英検3級レベル以上の生徒の割合が若干だが減っている。
調査結果は、県立、市立高校の高1生約1万5千人が対象となっ
ている。

 学力上位層が若干増加しているものの、中間層以下の学力低
下が進んでいるようだ。英検4級レベル未満が42.5%という数字
には、ちょっと驚きだ。あきらかに英語の基礎力が足りない。
中学での英語指導の改善が必要といわざるを得ないのではない
だろうか。
 調査結果では、英語以外の科目「数学」「国語」での学力低下
傾向も顕著にでている。全体の学力向上へ向けての動機付けも
重要な課題と言えそうだ。

天才少年プログラマーを育成した教育

「『真のゆとり教育』が生んだ18歳天才プログラマー」という
記事が日経でとりあげられていた。
史上最年少で情報処理推進機構(IPA)により昨年、天才
プログラマーとして認定された上野康平氏(千葉大理学部2年)
は、小中学時代を米国で過ごし、帰国後高2で大学に飛び級入
学した。
 こうした天才が育った背景には、米国での科目別の飛び級制
度や自由な課題学習などの『真のゆとり教育』があったことを指
摘している。

 上野氏へのインタビューの中で注目すべきは、
(1)小1からプログラミングを独自に学習していたこと
(2)英語がとても重要だったと述べていること

 低年齢でITの本格的な勉強をしようと思っても英語で情報を読
めないと、低いレベルの情報しかとれないのだそうだ。

(3)ネットよりリアルコミュニティが大切
 そうしたIT分野の図抜けたエキスパートとのリアルな交流が、
知識を得たりヒントを得る上でとても重要であることを指摘してい
る。


この記事を読んで、以前にNEC総研の成川泰教氏が指摘してい
「これから必要な3つの言語」を思い出す。


 (1)英語
(2)機械語:コンピュータ言語、プログラミング言語
(3)日本語(国語)
 世界をかけめぐる多くの情報を取得するための「英語力」と、たん
にパソコンのソフトを使えるだけでは不十分で、ある程度技術的に
も精通していなければいけないとされる「コンピューター言語」そし
て、想像力、思考力、表現力の基礎としての「日本語」をあげてい
る。

大前研一氏も、英語の重要性、コンピューター言語への精通、コミュ
ニケーション力、思考力といったことが、これからの大切なスキルだ
という趣旨のことを、いろいろなところで述べられている。

 最近思うことだが、どうもこれからの集団教育で必要なのは、自分
の本当に夢中になれる事を探すためのヒントと機会をたくさん与える
ことと、自分でどんどん学ぶ方法を身につけさせる(自立学習;オート
ノミー)、自分の考えを述べ、人の意見を聞き、再構築するというコミュ
ニケーションのトレーニング。そして、社会人、国際人、地球人として
の価値観、倫理観の育成ではないか。
 大前氏は、自著「親が反対しても子供はやる」の中で、「『日本人は、
国籍と会社を除いたら何も残らない』といわれます。
しかし、本来日本人、会社人である前に、一人の人間であり、家庭人
であり、地球人であるはずです。にもかかわらず、
日本の教育ではそんなことは、誰も教えてくれません・・・」と述べてい
る。

 好きなことを見出し、とことん極めて、それを社会のために役立てる
ことのできる人づくりこそが大切なのではないかと最近、よく考える。
英語は、価値観を広げ、好きなことの情報を集める手段として、とても
重要なのだという思いをこれらの記事を読んで、あらためて感じた。