脳科学的見地からの効果的な学習方法
2008年もどうぞよろしくお願いいたします。
遅くなりましたが、改めまして2008年もどうぞよろしくお願い
いたします。
昨秋より体調を崩してしまい、しばらく穴を開けてしまいまい
申し訳ありませんでした。
今年も少しでも、皆様に役立つ語学教育情報や運営のヒント
などを提供できればとの思いで、書き込んでいこうと思います。
少しでもお役に立てればうれしく思います。
新年を迎え、今年も自分の語学力向上、あるいは指導力向上
を目指し、学びの年との決意をされた先生方も少なくないのでは
ないでしょうか。
私も毎年、昨年の棚卸も十分できないまま、それなりに今年一
年の抱負を考えます。
そして、年末に、あるいは新年に振り返ったときに、その決意の
達成度の低さに恥じ、今年こそ!との思いでスタートをし続けてい
るというていたらくです。
昨年の暮れに面白い本を読みました。
茂木健一郎の「脳を活かす勉強法」(PHP研究所)
私は、この手のタイトルに弱いのですが、至極まともな事が書か
れていました。当代きっての脳科学者の著作だけにとても説得力
があり、自己の学習のみならず、指導する立場にとってもより科学
的に「強化学習」をすすめるための具体的ヒントに富んでいたので
紹介させていただきます。
学習のポイントは、脳科学的にみると・・・
(1)ドーパミンによる強化学習
ようするに、好きな学習は反復していくので結果的に強化付けさ
れて、どんどん学習がすすむという脳の特性を活かすこと。
(2)タイムプレッシャー
ちょっと高めのハードルを設定し、負荷をかける。それを自力で越
えたという達成感が脳に快感をもたらし、また良いプラスの強化学
習となるということ。
(3)集中力
集中するために、速さ、分量がポイント。とにかく没入感(熱中し
ている状態)が大切だそう。
の3点を指摘しています。
中でも、「瞬間集中法」についての言及は、ヒントとなりました。
「6時になったら、勉強始めよう」はダメだそうです。思い立ったら、
すぐにやる。5分でも集中してやるというに細切れ時間を活用し、す
ぐに集中できるように強化学習するもの。
また、脳は必ずしも体系的に学習しなくても良いよう。むしろ断片的
にインプットOKなのだそう。
短時間に複数の本を乱読するのも良いそうです。
記憶に関する脳科学的アプローチによる学習法のポイントも指導上、
参考になります。
(1)五感を使って記憶刺激を与える
記憶にかかわる脳の部位は、五感の統合場所である大脳皮質にあ
るそう。したがって五感を刺激することで脳が活性しやすい。TPRは
やはり大切。
(2)短期記憶の反復
何度も短期記憶で反復されたことが、やがて長期記憶化される。
短期記憶を何度も呼び覚ますことが大切。
(3)脳は一回性(劇的体験、インパクト)が好きである
脳は、劇的な体験やインパクトのある事柄を好む。刺激が強いので、
記憶に残りやすくなる。
(4)五感で感情に訴えることで長期記憶化しやすくする
短期記憶から長期記憶化する門番である海馬は、近くに位置する
扁桃核という感情を司る部位の影響を受けやすく、扁桃核によい
刺激がいくと結果的に海馬への刺激が活発化し、反応強化される。
そのため、長期記憶化しやすくなる。
これらの原理に則って、学習する、或いは学習を促せばより効果的
な学習を実行できるという訳です。
指導経験的に、効果のある学習法が、こうした原理を背景に持つと
認識することで、改めて自信を持って学習、指導できますよね。
遅くなりましたが、改めまして2008年もどうぞよろしくお願い
いたします。
昨秋より体調を崩してしまい、しばらく穴を開けてしまいまい
申し訳ありませんでした。
今年も少しでも、皆様に役立つ語学教育情報や運営のヒント
などを提供できればとの思いで、書き込んでいこうと思います。
少しでもお役に立てればうれしく思います。
新年を迎え、今年も自分の語学力向上、あるいは指導力向上
を目指し、学びの年との決意をされた先生方も少なくないのでは
ないでしょうか。
私も毎年、昨年の棚卸も十分できないまま、それなりに今年一
年の抱負を考えます。
そして、年末に、あるいは新年に振り返ったときに、その決意の
達成度の低さに恥じ、今年こそ!との思いでスタートをし続けてい
るというていたらくです。
昨年の暮れに面白い本を読みました。
茂木健一郎の「脳を活かす勉強法」(PHP研究所)
私は、この手のタイトルに弱いのですが、至極まともな事が書か
れていました。当代きっての脳科学者の著作だけにとても説得力
があり、自己の学習のみならず、指導する立場にとってもより科学
的に「強化学習」をすすめるための具体的ヒントに富んでいたので
紹介させていただきます。
学習のポイントは、脳科学的にみると・・・
(1)ドーパミンによる強化学習
ようするに、好きな学習は反復していくので結果的に強化付けさ
れて、どんどん学習がすすむという脳の特性を活かすこと。
(2)タイムプレッシャー
ちょっと高めのハードルを設定し、負荷をかける。それを自力で越
えたという達成感が脳に快感をもたらし、また良いプラスの強化学
習となるということ。
(3)集中力
集中するために、速さ、分量がポイント。とにかく没入感(熱中し
ている状態)が大切だそう。
の3点を指摘しています。
中でも、「瞬間集中法」についての言及は、ヒントとなりました。
「6時になったら、勉強始めよう」はダメだそうです。思い立ったら、
すぐにやる。5分でも集中してやるというに細切れ時間を活用し、す
ぐに集中できるように強化学習するもの。
また、脳は必ずしも体系的に学習しなくても良いよう。むしろ断片的
にインプットOKなのだそう。
短時間に複数の本を乱読するのも良いそうです。
記憶に関する脳科学的アプローチによる学習法のポイントも指導上、
参考になります。
(1)五感を使って記憶刺激を与える
記憶にかかわる脳の部位は、五感の統合場所である大脳皮質にあ
るそう。したがって五感を刺激することで脳が活性しやすい。TPRは
やはり大切。
(2)短期記憶の反復
何度も短期記憶で反復されたことが、やがて長期記憶化される。
短期記憶を何度も呼び覚ますことが大切。
(3)脳は一回性(劇的体験、インパクト)が好きである
脳は、劇的な体験やインパクトのある事柄を好む。刺激が強いので、
記憶に残りやすくなる。
(4)五感で感情に訴えることで長期記憶化しやすくする
短期記憶から長期記憶化する門番である海馬は、近くに位置する
扁桃核という感情を司る部位の影響を受けやすく、扁桃核によい
刺激がいくと結果的に海馬への刺激が活発化し、反応強化される。
そのため、長期記憶化しやすくなる。
これらの原理に則って、学習する、或いは学習を促せばより効果的
な学習を実行できるという訳です。
指導経験的に、効果のある学習法が、こうした原理を背景に持つと
認識することで、改めて自信を持って学習、指導できますよね。
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9月30日セミナーの御礼
NPO法人国際教育振興協会主催の「プロ英語教師育成カレッジ」
も多くの方々のご協力により、無事に終了することができました。
改めて、御礼申し上げます。
今年は、悪天候の中での会となりましたが、全国から熱心な先生方にご参加いただき、運営サポートさせていただいた小社としても、誠にうれしい限りでした。
すばらしい講演をしていただきました大杉先生をはじめとする諸先生方、英国、フィンランド視察でお疲れのところ、成田空港から直接かけつけていただきましたお二人、英検協会顧問佐伯様、ならびに杉並区立和田中の藤原和博校長にも、心より感謝申し上げます。
また運営協力、協賛いただきました各社のスタッフの皆様にも御礼申し上げます。
本セミナーが、一過性の単なる「あー良い話を聞いた!」で終わる事無く、これからの指導実践の力になることを切に希望しております。
また、ご参加いただきました先生方に伝わった「波」が、ご参加いただきました学校、塾、英会話学校の他の先生方に伝播することができましたら、これほどうれしいことはありません。
私どもは、また来年へ向けて、より意義深い学びの場作りを目指して頑張ってまいります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
ひとまず御礼まで。
も多くの方々のご協力により、無事に終了することができました。
改めて、御礼申し上げます。
今年は、悪天候の中での会となりましたが、全国から熱心な先生方にご参加いただき、運営サポートさせていただいた小社としても、誠にうれしい限りでした。
すばらしい講演をしていただきました大杉先生をはじめとする諸先生方、英国、フィンランド視察でお疲れのところ、成田空港から直接かけつけていただきましたお二人、英検協会顧問佐伯様、ならびに杉並区立和田中の藤原和博校長にも、心より感謝申し上げます。
また運営協力、協賛いただきました各社のスタッフの皆様にも御礼申し上げます。
本セミナーが、一過性の単なる「あー良い話を聞いた!」で終わる事無く、これからの指導実践の力になることを切に希望しております。
また、ご参加いただきました先生方に伝わった「波」が、ご参加いただきました学校、塾、英会話学校の他の先生方に伝播することができましたら、これほどうれしいことはありません。
私どもは、また来年へ向けて、より意義深い学びの場作りを目指して頑張ってまいります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
ひとまず御礼まで。
川島隆太教授の実験結果から・・・!
直接音読とは関係ないが、川島隆太先生の実験結果でいくつか興
味深い事象があるのでご紹介しておく。
(1)オノマトペーの効用
脳は一般的に「音」と「言語」をそれぞれ別々に聞き分けるら
しい。それぞれに反応する脳の側頭葉の部位が異なるそうだが、両
方が活性化する方が、脳の発達は良いという。
その意味で日本語に多い「オノマトペー」は、脳の発達のための
刺激としてはとても良いという仮説をだしている。
子供のときに、オノマトペーを多様することは脳への良い刺激と
なるというのは面白い!
(2)脳は語順を意識している?
英語と日本語を聞いているときの脳の活動部位は、それぞれ異な
るが、ある実験で日本語の語順の英文(I school go to)の場合、
日本語に反応する部位しか活性化しなかったそうだ。
韓国の学生での実験では、外国語だが、英語と日本語では反応す
る脳の部位が異なったそう。日本語は何と韓国語と同じ脳の部位が
活性化したそうだ。日本語と韓国語は文法的には近い部分があるか
らだろうか。
これらの結果からすると、脳は語順を意識しているといえる。外
国語学習の上で語順を意識した学習が大切といえるかもしれない。
(3)TVからの語りかけでは前頭前野が活性化しない
TVからの刺激として語りかけたり、会話を聞いても、実際にリ
アルに語りかけられる場合と異なり、脳の前頭前野は活性化しない
のだそうだ。
だとすると、映像学習というものは、脳刺激としては弱いという
ことになる。
(4)音読とコーラスリーディング、追唱ではそれぞれ脳の活動が異なる
前頭前野の活動が一番活発になるのは、一人で音読するときが最
も活性化されるという実験データがでているそうだ。
(5)音楽のように朗々とした音読時には、脳は活性化しない?
流暢に、流れるように声にだして読んでいるときは、音楽を楽し
んでいるときと同じような脳内の血流となり、リラックスした状態
になるという。つまり流暢な音読は、学習として活性化するのでは
なく、脳のリラックス、快適な状態を作り出すのだ。
川島教授は、ここから「まずは音読を脳が好むということは、喜
んで音読したくなるのが自然な訳で、学習の入り口として非常にプ
ラスなのではないか。」といった指摘している。
また一人で音読する方が、コーラスリーディングよりも脳が活性化
しているというのも興味深い。自宅で、一人で音読するというトレー
ニングは脳によいということになる。
この結果を見ると、前回報告したように、まず音から入る語学学
習は、学習への抵抗を下げる意味でも有効ということがいえる。
皆さん、まずは音を楽しむ学習から入りましょう!!
(PHP新書「脳と音読」川島隆太・安達忠夫共著より)
味深い事象があるのでご紹介しておく。
(1)オノマトペーの効用
脳は一般的に「音」と「言語」をそれぞれ別々に聞き分けるら
しい。それぞれに反応する脳の側頭葉の部位が異なるそうだが、両
方が活性化する方が、脳の発達は良いという。
その意味で日本語に多い「オノマトペー」は、脳の発達のための
刺激としてはとても良いという仮説をだしている。
子供のときに、オノマトペーを多様することは脳への良い刺激と
なるというのは面白い!
(2)脳は語順を意識している?
英語と日本語を聞いているときの脳の活動部位は、それぞれ異な
るが、ある実験で日本語の語順の英文(I school go to)の場合、
日本語に反応する部位しか活性化しなかったそうだ。
韓国の学生での実験では、外国語だが、英語と日本語では反応す
る脳の部位が異なったそう。日本語は何と韓国語と同じ脳の部位が
活性化したそうだ。日本語と韓国語は文法的には近い部分があるか
らだろうか。
これらの結果からすると、脳は語順を意識しているといえる。外
国語学習の上で語順を意識した学習が大切といえるかもしれない。
(3)TVからの語りかけでは前頭前野が活性化しない
TVからの刺激として語りかけたり、会話を聞いても、実際にリ
アルに語りかけられる場合と異なり、脳の前頭前野は活性化しない
のだそうだ。
だとすると、映像学習というものは、脳刺激としては弱いという
ことになる。
(4)音読とコーラスリーディング、追唱ではそれぞれ脳の活動が異なる
前頭前野の活動が一番活発になるのは、一人で音読するときが最
も活性化されるという実験データがでているそうだ。
(5)音楽のように朗々とした音読時には、脳は活性化しない?
流暢に、流れるように声にだして読んでいるときは、音楽を楽し
んでいるときと同じような脳内の血流となり、リラックスした状態
になるという。つまり流暢な音読は、学習として活性化するのでは
なく、脳のリラックス、快適な状態を作り出すのだ。
川島教授は、ここから「まずは音読を脳が好むということは、喜
んで音読したくなるのが自然な訳で、学習の入り口として非常にプ
ラスなのではないか。」といった指摘している。
また一人で音読する方が、コーラスリーディングよりも脳が活性化
しているというのも興味深い。自宅で、一人で音読するというトレー
ニングは脳によいということになる。
この結果を見ると、前回報告したように、まず音から入る語学学
習は、学習への抵抗を下げる意味でも有効ということがいえる。
皆さん、まずは音を楽しむ学習から入りましょう!!
(PHP新書「脳と音読」川島隆太・安達忠夫共著より)





